障がい者雇用カウント水増し事件にみる「法律的センス」「法務スキル」の欠如
法律をせっかく学んでも、法律の知識だけが身について、法律的センス、コンプライアンスの感覚が身についていないために、結局、適法な活動ができない、というこは現実の社会でよく見られます。
少し前のことになりますが、中央省庁において、障がい者の雇用カウントを水増ししていたという事件が報道されましたが、その報道内容を見聞して、少しでも社会人経験のある方であれば、こんな疑問を持たなかったでしょうか?
- 担当者は、障害者雇用促進法でいう「障がい者」の定義を確認しようと思わなかったのだろうか?
- 障がい者であることを確認する手順・方法が決められているはずだ、となぜ思わなかったのだろう?
たとえ省庁の人事担当者が法律の条文や、ガイドラインを知らなかったとしても、法律的センス、あるいはコンプライアンス感覚というべきものが身についていれば、このような不祥事は起こらなかったのではないかと思います。
こうした感覚、センスは、法律の勉強をしていなくても、社会経験を通してじゅうぶんに身につけ得るものです。
これからビジネス実務法務検定や宅建士、行政書士などを目指して学ばれるアブリオの生徒さんには、それらの知識を学ぶだけではなく、法律的センス、コンプライアンス感覚を発揮できる方であってほしいと切に願います。
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