英単語学習おすすめ教材(文章・会話の中でおぼえる文脈学習法)
英単語だけを機械的におぼえるのではなく、文章や会話の中で、文脈のイメージとともにおぼえるほうが効率の良い学習法であることは別の記事でふれました。
参考(過去記事):効率の悪い英単語学習法に決別すべきとき 高校生の英語学習を考える
今回は、文章や会話、短文とともに英単語を文脈でおぼえるコンセプトを採用した教材を幾つかご紹介します。
今回ご紹介する教材は 以下の 2シリーズ 計5冊です。
いずれも 単語を、その使用法、イメージとともにおぼえることができる良書です。
- 速読英単語 必修編 (風早寛 著 Z会)
- 速読英単語 入門編 (風早寛 著 ・Z会)
- 速読英単語 中学版 (風早寛 著 Z会)
- 英単語・熟語 ダイアローグ 1800 (秋葉利治・森秀夫 著 旺文社)
- 英単語・熟語 ダイアローグ Basic 1200 (秋葉利治・森秀夫 著 旺文社)
速読英単語 必修編 (風早寛 著 ・Z会)
速読英単語シリーズのコアとなる「必修編」。速読英単語の登場により、高校生の英単語勉強スタイルは大きく変わりました。単語カードの表に英単語を、裏に日本語の意味を書いて、通学途中のバスや電車の中で捲り捲り単語を頭に刷り込むという光景が過去のものとなったのです。「生きた単語力」を身につけるために有効なスタイルを形にした、先駆的な教材です。
このシリーズの優れた点のもう一つは、採用されている文章がいずれも、知的好奇心をくすぐる、内容豊かな文であることです。「書かれている内容がおもしろい」というのは、英語の教材をえらぶときに極めて重要なことです。
速読英単語 入門編 (風早寛 著 ・Z会)
速読英単語の「入門編」は、同シリーズの必修編、上級編よりもずっと後になってから刊行された、新しい本です。必修編よりも文字がひとまわり大きく、また英文も少し短いものになっています。ターゲットされている単語は、中学3年~高校1年生くらいの間に習得しておきたい基本語が中心となっており、また日常会話でも使用頻度の高い単語でもあります。つまり、重要語であるということもできます。中学3年までの、学校での英語の成績はまあまあだった、という人も、この速読英単語入門編でリーディング→リスニングをすることで、記憶の淵に埋もれた単語を、話したいとき、書きたいときに、自然にすっと出てくる単語としてリフレッシュできると思います。
速読英単語 中学版 (風早寛 著 Z会)
速読英単語の中学生用があるということを筆者も最近知りました。英語を、単なる受験科目としてではなく、将来、豊かなコミュニケーションツールのひとつとしてゆくことを見越して、早期からよい英文をたくさん読み、その内容から感じ取る力をつけたいものです。採用されている文は科学、歴史、現代社会などいずれも内容豊かで面白い良文です。単語学習の教材としてではなく、リーディング力・リスニング力をも培う総合的な教材として繰り返し取り組む、そういう価値をも感じさせる秀逸な教材です。
英単語・熟語 ダイアローグ 1800 (秋葉利治・森秀夫 著 旺文社)
速読英単語シリーズが「文章」を主体としているのに対し、英単語・熟語ダイアローグでは「会話」の中で英単語をおぼえるコンセプトとなっています。この「1800」は、TOEIC 700点~850点レベルとされている中・上級者向き教材です。
英単語・熟語 ダイアローグ Basic 1200 (秋葉利治・森秀夫 著 旺文社)
「Basic 1200」は、TOEIC 500点~650点レベルとされ、初級~中級学習者向け、です。会話文に、多彩な日常会話表現が出てくるので、リスニングしたり、リピートしたりすることで、単語・熟語力だけではなく総合的な英語表現力につなげてゆくことができます。
付属CDも活用して総合的な英語力の向上をめざせる
ところで、速読英単語シリーズには、別売りでCDセットがあり、ダイアローグシリーズは付属CDが同梱でついています。良質の英文を、音声で聴き、音読し、さらにシャドウ-イングまで習熟することはプロの通訳者も取り入れている有効なトレーニングです。速読英単語シリーズも、英単語・熟語ダイアローグシリーズも、それぞれ英語学習教材のメインに据えてもよいクオリティを備えていますので、ぜひ読む・聴く・話すの総合的トレーニングに活用してはいかがでしょうか?
同様のコンセプトによる優れた教材が 他にも刊行されています。いずれまた別の記事で追加的にご紹介します。
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